>>> <北朝鮮>核実験か 人工の地震波観測…韓国報道共和国が核実験をしました。党機関紙『労働新聞』に「수령이시여 명령만 내리시라」(YouTube動画)の歌詞と楽譜が意味深に掲載されてから約10ヶ月(2012年4月23日づけ2面)。「首領の命令」は漸く「下された」わけです。
毎日新聞 2月12日(火)12時18分配信
【ソウル澤田克己、北京・米村耕一】韓国の聯合ニュースなどによると、北朝鮮北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクド)吉州郡(キルジュグン)で12日午前11時57分(日本時間同)に、人工の地震波が観測されたと速報した。地震波の規模はマグニチュード5.2。吉州郡には豊渓里(プンゲリ)核実験場があり、北朝鮮が3回目の核実験を実施した可能性が高い。菅義偉官房長官は同日午後、首相官邸で記者会見し、「過去の事例からすると、核実験の可能性があると考えている」と述べ、安全保障会議を開き情報の精査を進めている。
北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)第1書記による新指導体制に移行した後、核実験は初めて。北朝鮮は長距離弾道ミサイルに搭載するため核兵器の小型化を目指しているとされ、今回の実験もそれが目的の可能性が高い。北朝鮮が国際社会の自制要求を無視して核実験に踏み切った可能性が高まったことで、日米韓のみならず、北朝鮮の最大の支援国・中国が厳しい対応に出るのは必至で、朝鮮半島情勢をめぐる緊張感が急速に高まっている。
核実験全面禁止条約機関(CTBTO)によると、前回、前々回の核実験実施場所である咸鏡北道吉州郡豊渓里付近で、人工とみられる地震が確認された。
1回目の核実験は、爆発の規模がトリニトロトルエン(TNT)火薬換算で1キロトン未満と推定され、2回目は「数キロトン」と推定されるなど、北朝鮮の核兵器は実験のたびに能力の向上がみられる。核実験と確認されれば国連安全保障理事会は速やかに制裁措置などの議論に入るとみられる。ただ、06年、09年にも安保理の制裁決議が出されたが、北朝鮮が繰り返す核実験の阻止に至らなかったことになり、国際社会には手詰まり感も出ている。
北朝鮮にとって核兵器の保有は、米国などの圧力に対する「自衛的核抑止力」とされ、今回の実験も「その強化」と位置づけているとみられる。
昨年12月の長距離弾道ミサイル発射に対し、国連安全保障理事会は強く非難し、北朝鮮への制裁を強化する決議を全会一致で採択した。北朝鮮側は、安保理決議違反と主張した日米韓を非難し、今後もミサイル発射を続ける立場を強調する一方で、3回目の核実験の準備も進めてきた。 <<<
旧ブログでは「Keep9」とか言っていた私ですが、最近そうでもなくなってきたので、その線での意見は特にありません。軍事的手段を考えることは悪くないと思います(まあ、旧ブログの頃から「非武装平和」には一貫して反対してきましたけどね)。しかしながら、あれだけ日本海側に原子力発電所を林立させておいて、今さら「北の脅威」はないですし、そんなことよりも国内に潜伏する破壊工作員や、あるいはネットワーク・セキュリティの脆弱性ほうがはるかに致命的な弱点ですので、「核攻撃よりもヤバいリスクがあるぞ!」と申し上げたいところであります。
それよりも私としては、核兵器の技術力向上が、これからの共和国にどういう影響を与えるのかという点に注目したいです。ご存知のとおり、朝鮮人民軍は、通常戦力の弱さを人海戦術で穴埋めしている(生産適齢人口の多くを徴兵している経済的負担は極めて大きい)ところを近年になって、潜入破壊活動やNBC兵器、サイバー攻撃に代替しようとしています。核兵器の技術力向上は、果たして人員を軍隊から産業に振り替えることに繋がるのでしょうか。
うまく行くかは分かりません(知識がないもんで。。。)が、核兵器の技術力向上によって戦力の効率化に成功すれば、これもある種の「投資」になるでしょう。いくら「先軍革命」すなわち「建設も国防も軍が一手に引き受ける」といって軍人が訓練の合間にイモ作りに精を出しているといっても、完全な非軍人労働力に比べれば劣るものがあると思います。中途半端にアレコレ手を出すよりも、強力な兵器を開発(国防を疎かにするわけには行かないでしょう)して、労働力は産業に特化させたほうが良いのではないかと思うわけです。
もっとも、核兵器の維持コストって高いですからねえ。。。さて、どうなることやら。