得票数などのデータが出揃い始めました。眺めていると、今回の共産党の得票数は「勝利」といいうるものであったと思います。神奈川や愛知も狙い目だったので、実はもう少し行くかなと思っていた(非改選含めて13〜15くらい行くと思っていた)んですが、まあ選挙前勢力が3だったのを見ると「大躍進」といえるでしょう。既に述べているように、私は共産党を支持しない人間ですが、率直に敬意を表したいと思いますし、共産党の参加によって国会論戦が厚みのあるものになることを祈念してやみません。闊達な議論がよりよい社会を生むはずです(ただし上手くいっても与党の手柄になるけど)。
たぶん共産党関係者は、幹部から支部員まで大喜びだと思います。私の経験上からも、そう言い切れますwwwただ、水を差すわけではないんですが、左翼票自体は減っているんだなあという感想を持ちました。以下は、NHKサイト上にある比例代表得票数の集計からの抜粋です。
http://www3.nhk.or.jp/senkyo/#hsm
党派 | 改選 | 今回 | 得票 | 得票率 |
---|---|---|---|---|
自民党 | 12 | 18 | 18,460,404 | 34.7 |
公明党 | 7 | 7 | 7,568,080 | 14.2 |
民主党 | 16 | 7 | 7,134,215 | 13.4 |
日本維新の会 | 1 | 6 | 6,355,299 | 11.9 |
共産党 | 3 | 5 | 5,154,055 | 9.7 |
みんなの党 | 0 | 4 | 4,755,160 | 8.9 |
社民党 | 2 | 1 | 1,255,235 | 2.4 |
生活の党 | 3 | 0 | 943,836 | 1.8 |
どこまでを「左翼票」と見るかは難しいところです(民主党を如何評価するのかにも関わります)が、共産票と社民票を「左翼票」とするのは、一部の極左さんたちを除けば、大方の同意を得られるものと思います。今回の選挙での両党の合計得票数は、640万票あまり、相対得票率は12パーセント程度、絶対得票率で6パーセント台前半でした(気になる人は検算してね。間違っていてもそれはわざとではなく、本当に計算間違い――エクセルの操作間違い――なので、ご連絡ください。そのときは訂正します)。
しかしこれが15年前の1998年(旧社会党崩壊後最初の参議院選挙)はどうだったでしょうか? Wikipediaによると、社民党だけで435万票超、共産党にいたっては単独で820万票あまりを獲得していました。相対得票率では両党で20パーセント超え、絶対得票率でも10パーセント台前半を記録していました。
かつての左翼票が、「死んでしまった」のか、保守化したのか、維新の会の文革路線に感化されたのか、それとも必死で民主党を支えていたのかは私には分析できませんが、老舗の左翼は縮小しているのかもなあと感じました。
つぎに公明票について。公明党がジワジワと得票を減らしていますね。
Wikipediaに掲載されていた1998年以降の参議院選挙の比例代表選出結果をはじめとして、各種報道等で掲載されている数値をいじってみたら、こんなことになりました。
年 | 得票数 | 相対率 | 絶対率 | 全有権者数 | 投票率 |
---|---|---|---|---|---|
1998 | 7,748,301 | 13.8 | 8.11585785 | 95,471,128 | 58.8 |
2001 | 8,187,804 | 14.96 | 8.081956236 | 101,309,680 | 56.4 |
2004 | 8,621,265 | 15.41 | 8.410372717 | 102,507,526 | 56.54 |
2007 | 7,765,329.12 | 13.18 | 7.727935037 | 100483882 | 58.63 |
2010 | 7,639,432.74 | 13.07 | 7.569717051 | 100920981.4 | 57.92 |
2013 | 7,568,080 | 14.2 | 7.479985365 | 101177738.1 | 52.61 |
どういうことなんでしょうかね? 創価学会・公明党については「幸いにして」、まったくご縁がないので良く分かりません。信心が足らんということなんでしょうか? 修行するぞ〜(違)