仏スーパー食品廃棄禁止法、署名運動は次に欧州へ
フランスで、スーパーマーケット等で余った食品の廃棄を禁じ、慈善団体に寄付せよという法案が成立したという話です。
いやあ、実にフランス人が考えそうな話です。要するに、「哀れな連中にゴミになる余りを恵んでやろう、どうだ、ありがたいだろう。きっと感謝するに違いない。」ということです。結局、困窮者「下」に見て、「上」にいる自分達が畏こくも恩恵をくれてやっている構図です。さすが、「啓蒙」の国。「自由・平等・博愛」と「ヒエラルキー」を思想において無意識に併存させる思考回路、他国に真似できない名人芸です。
障害者福祉に始まり今や福祉全般の指導思想の地位に昇り詰めつつある「ノーマライゼーション」は、対象者が「普通の人たち」と同じように生活できるように努め、結果、「過保護」にも反対する境地に至りましたが、爪の垢を煎じて飲んだ方が良いんじゃないでしょうかね。
良かれと思っているんでしょうが、ゴミを食わせて善行している気になって居ないで、そもそもゴミを恵んで貰わなくても良いように、困窮者が自立できるようにした方が良いんじゃないでしょうかね。
ラベル:福祉国家論