2016年06月06日

朝鮮労働党第7回党大会は経済改革・競争改革を漸進的に継続すると暗に宣言した画期的大会

先月開催された朝鮮労働党第7回党大会については、もっぱら「核問題」にばかり注目が集まり、経済問題については「変化は見られなかった」といった調子の報道が圧倒的多数でした。「アメリカを中心とする≪国際社会≫の経済制裁で苦境にある北朝鮮」という物語の筋書きに則った報道であるといえましょう(もちろん、一部報道が明らかにしているように事実と異なりますが、こうした報道はまだ少数です)。しかし、そうした流れに敢えて逆らうような形で、『サンデー毎日』が「北京の北朝鮮研究者」の「「核開発の堅持」が経済より注目されがちだが、実は「経済成長を持続させ、国民の生活向上が第一」という指摘を報じました。正しい指摘だと思います。

たしかに今般の党大会では、「目新しい」経済新政策は打ち出されませんでした。これはすなわち、従来の漸進的改革を今後も変わることなく推進してゆくことを明確に表明したメッセージです。以下で述べてまいります。

■イデオロギー的側面
まず、イデオロギー面から検討してみましょう。

キムジョンウン体制発足以来の経済改革の基本は、今回の党大会で否定されることはありませんでした。党大会前後の共和国を巡る国際的情勢は、中国も西側諸国と同調するかの如き姿勢を見せるなど厳しいものがありましたが、そうした情勢下であっても、党大会で経済引き締め・先軍体制強化への「逆戻り」はついに発表されることなく、従来どおりの路線を継続することが明確に示されました。長い間、独立採算制導入等の経済改革と先軍的統制は、綱引きを続けて来ましたが、改革が優先される傾向が強まっています。大きな意味があります。

また、党大会に先立って公表された「集団主義的競争」というスローガンを見るに、キムジョンウン改革は単に「継続」するに留まらず「深化・拡大」していくことが期待できます。『労働新聞』の3月19日づけ社説の拙訳を以下に掲載します。
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=gisa2&no=222870
>>> チュチェ105(2016)年3月19日 労働新聞
社説

集団主義的競争の熱風を激しく巻き起こし、より高く、より早く飛躍しよう

現在、全国では敵対勢力の悪辣な制裁圧殺策動を打破し、自力自強にて強く豊かな祖国を堂々と打ち立ててゆく千万軍民の革命的気性が力強く羽ばたいている。

忠情の70日戦闘に入った3月上旬、全国的に工業生産が昨年同時期と比べて1.2倍に成長した。これは、千万大衆の高まる敵愾心と仇敵撃滅の意志の非常に激しい噴出である。集団主義的競争の熱風が果敢に展開されている、先進に続き学ぶ運動、経験交換運動の力強い生命力の発露である。

こんにちの総進軍は、大衆的英雄主義による大飛躍、大革新を起こしてゆくための大進撃であり、競争の熱風で幸福からより大きな幸福を、勝利からより大きな勝利を成し遂げてゆく猛烈な攻撃戦である。全国が革命熱、闘争熱、競争熱を沸きたて、どこにおいても新しい基準、新しい記録、新しい奇跡が続々と創造される時、極悪の制裁封鎖と無謀な戦争狂気で最後のあがきを行う敵どもに滅敵の鉄槌を振り下ろし、強盛繁栄の峰へと突き進むペクドゥ山大国の力が更に強化される。

我々は、「ひとりは皆のために、皆はひとりのために!」という共産主義的スローガンを高く奉じて、党第7回大会を勝利者の大会、栄光の大会として輝かせるための70日戦闘の徹夜の進軍において、大衆的英雄主義を高く発揮し、前例のない労力的成果を成し遂げるべきである。

敬愛なるキムジョンウン同志は、次のように仰った。
「すべての部門、すべての単位において、国家的利益、党と革命の利益を優先し、進んだ単位の成果と経験を広く一般化し、集団主義的競争の熱風をより高く、より早く飛躍させるべきです。」

集団主義的競争の熱風は、社会主義社会の発展の強力な主動力である。誰もが競争心を持ち、互いに先んじるために利ざとく
(注:"서로 앞서기 위하여 이악하게"?!?!)努力すれば、社会主義建設の全般が停滞と足踏みなき非常なる速度で発展できる。競争の熱風のうちに近道があり、奇跡創造の秘訣がある。

現在、すべての活動家、党員と勤労者は、ペクドゥの赤い革命精神と愛国忠情の献身的闘争で70日戦闘の一日一日を、奇跡と革新で継いで行っている。3月上旬の10日間だけとっても、各地の火力・水力発電所では党が提示した電力生産目標を超過達成、石炭工業部門では生産計画を113%の超過遂行した。チョルリマ製鋼連合企業所の鋼鉄戦士
(注:製鉄所作業員)は、圧延鋼材の生産実績を132%に高め、黄鉄鉱の労働者は約半月の期間に最高の実績を連続突破し、チュチェ鉄生産量を2.1倍以上に成長させた。兄弟工場、企業所間の社会主義増産競争が熾烈(注:"치렬하게"!!)に繰り広げられて軽工業工場にフル回転の起動音が高く響き、今年の穀類生産目標を達成するための農業勤労者の献身的な闘争で社会主義協同農場が熱く盛り上がっている。すべての部門、単位、哨所で繰り広げられている果敢なる突撃戦と猛烈なる追撃戦、これは集団主義的競争の熱風で沸く我が祖国の激動的な姿だ。

集団主義的競争の熱風は、安逸と緩みを排撃し、事大主義・要領主義・保身主義・保守主義をはじめとする古い思想的残滓を掃き出す激しい炎であり、我々自身の力を強化してくれる強風である。

マルリマ(万里馬)時代の新しい時代精神を創造してゆく我が闘争は、あらゆる反革命的雑音との激しい闘争を伴っている。安逸と緩みは、人々を思想精神的に武装解除させる恐るべき敵であり、事大主義・要領主義・保身主義・保守主義をはじめとする古い思想的残滓は、我々の前進を阻害する障害物である。高温の中でこそ鉄の中の不純物がなくなるように、激しい競争の熱風の中でこそ様々な雑音が消え、自力自強の精神が翼を広げるようになる。

社会主義競争は、大衆の革命的熱意と創造的積極性を余すところなく発揚させる最も効果的な方法だ。すべての潜在力と余裕を最大限に動員利用して継続革新・継続前進・連続攻撃してゆく競争過程を通して、人々は革命的・戦闘的に仕事し生活するようになり、自己の力だけを信じて力強く立ち上がる強固な意志の所有者、意志の体現者と育つようになる。輸入病という癌を完全につまみ出し、すべての部門、単位を自力自強で発展させ、不可能を知らない我が祖国の力強い前進に飛躍の拍車をかけるのが正に集団主義的競争の熱風である。

集団主義的競争の熱風は、大衆的英雄主義を高く発揮して、積み重なる苦難や難関を果敢に乗り越えてゆく原動力である。

こんにちの民族史的な大壮挙・特大事件で世界を揺るがせ、党中央が与えた勝利の方向性に従って猛進する先軍朝鮮の不屈の気性の前に、敵どもは戦慄し、我々の前進を妨げようと最後のあがきをしている。極悪の経済封鎖によって我々の行く手を妨害し、膨大な侵略武力で我々の信念を挫こうとする帝国主義者たちの策動は極度の域に達している。70日戦闘は、強くて活気ある良い暮らしを我々が送ることを願わない敵どもとの激戦であり、集団の威力、大衆の無限の力で強盛国家建設の全盛期を切り開いてゆくための名誉ある闘争である。

大衆的英雄主義の思想精神的原点は、党と首領に対する燃え上がるような忠誠心だ。敵対勢力どもの挑戦が悪辣になるほど、党の思想と領導を戴き、強盛国家建設において奇跡を創造してゆこうとする千万軍民の足取りは更に強くなっている。首領擁護、祖国死守、革命保衛の信念と仇敵撃滅の気性を力強く誇っているうちにおいて、いたるところに大飛躍的革新の炎が激しく燃え広がっている。無比の英雄的闘争で敵どもの極悪無道の策動を水泡と帰させ、他の人々が一歩歩むときには十歩百歩も歩むようにする飛躍の嵐が、まさに集団主義的な競争の熱風なのだ。

全国で燃え上がる集団主義的競争の熱風は、強靭大胆な総突撃戦で試練の難関を強行突破してゆく我が祖国の非常に強烈な活力であり、党と一体をなした千万軍民の血沸きたつ心臓にて燃え上がる忠誠心の熱である。

すべての活動家、党員、勤労者は、大衆的英雄主義、集団主義的競争の熱意で70日戦闘の徹夜進軍でマルリマ時代の新たな時代精神を創造し、疾風怒涛に走る我が人民の革命的気性と姿を力強く発揮すべきだ。

すべての部門・すべての単位で国家的利益、党と革命の利益を優先すべきだ。

競争は、単に生産能率を高め、生産量を増やす実務的な事業ではなく、党の政策を決死貫徹し革命を強く推し進めてゆくための政治的事業である。

社会主義的競争は、本質において、共同の目的と理想を持って闘争する勤労者たちがお互いに助け合って導いて集団的に革新を起こすための競争である。機関や企業所ではお互いに緊密に連携して積極的に協力しながら、自分たちが成し遂げた成果と経験を不断に交換すべきだ。そうしてこそ、国が発展することができる。われわれの全事業は、国家経済力をはじめとする全般的な国力を強化するための事業であり、そうであるからこそ、社会主義的競争を国家的利益、党と革命の利益の見地から進めてゆかなければならないのだ。本位主義
(注:본위주의、要するにセクト主義)や利己主義をはじめとする集団主義と対立する古い思想の残滓は、社会主義競争運動の主たる障害物である。(他単位との間に)壁をつくり、機関本位主義・単位本位主義で情報交流しない現象を徹底的に根絶しなければならない。

互いに助け合って導く集団主義的な美風を高く発揮してゆくべきだ。

社会主義的競争の威力は、革命的同志愛に基づいて互いに助け導いてくれる集団主義の威力である。人々を思想意志的に更に固く団結させ、集団の結束した力で更に高く飛躍し、更に早く発展してゆくところに社会主義的競争の優越性と牽引力がある。

集団主義の威力によって前進するわが社会の姿・風貌を積極的に生かしてゆくべきだ。同志的な協調と助け合いを強化する点に弱肉強食の法則が作用する資本主義社会の生存競争と根本的に異なる社会主義的競争の本質的な特徴がある。千里馬大高潮時代の集団主義精神と大衆的英雄主義の伝統を脈々と継承し、人々が暮らし働くすべての場所で時代を激動させる高尚なる美風が花開いており、革命的熱意と戦闘的雰囲気が溢れるようにすべきだ。隘路や難関にぶつかるたびに革命的同志愛を高く発揮し、互いに助け合い、学びあい、力を合わせて集団的革新・連帯的革新を起こしてゆくことで、遅れた単位・遅れた人なく共に発展し、共に前進し、いたるところで新しい英雄神話が絶えることなく創造されるようにすべきだ。

活動家は、集団主義的競争の熱風を激しく巻き起こす「送風機」になるべきだ。

活動家たちの闘争意欲が、集団の競争熱風である。活動家が率先して競争に対する観点と態度を持ち、社会主義競争運動に積極的に参加すべきだ。

活動家は、大衆が確信をもって競争に参加できるように競争目標をはっきり明白にし、具体的な現実性があるように立案し、その貫徹のための事業を緻密に、断固として突き進めなければならない。主軸に力を集中して勝利の進撃路を切り開き、事業全般を押し立てて競争を主導的に、活気をもって拡げてゆかなければならない。スピードと質とを共に保障することは、社会主義的競争の重要な要求だ。活動家は、スピードのために質を落としたり、逆に質を高めるためにスピードを落とす現象が現れないように責任と要求を高めてゆかねばならない。

社会主義的競争は、すなわち、実力の競争であり、実力なき競争心は欲望にすぎない。全活動家は、偉大な首領様たちの遺訓と党政策をしっかり貫徹し、科学技術に精通するための学習を生活の習慣としてゆかねばならない。党の恩情のうちに用意された科学技術普及室の運営を活発に進め、大衆的技術革新運動を果敢に繰り広げて、誰であっても創意工夫の名手、発明家になるようにしなければならない。「オレに続け!」のスローガンを掲げて大衆を競争に喚起する隊伍の旗手、先進的単位を追いかけて自らの単位を先陣に力強く走らせてゆける有能なる騎手たち、これがわが党が必要とする一群である。

党と労働団体組織の役割を決定的に高めてゆかねばならない。

各階層の党組織や労働団体組織では、党員・労働者を大衆的英雄主義へと力強く喚起してゆくための思想教育を反帝階級教育と関連して深化させ、生産者大衆が自分たちの生産する一つ一つの製品を敵どもの息の根を止める砲弾一発、銃弾一発と見なして増産競争を協力に広げてゆくようにしなければならない。赫々たる成果をあげ先鋒を走っている単位、活動家、勤労者を広く宣伝し、競争の熱意が全国を沸きたて、彼らに学ぶ運動、経験交換運動が至るところで果敢に猛烈に展開されるようにしなければならない。

日ごと、週ごと、月ごとの総和と中間総和を実りあるよう進め、政治的評価と物質的評価を正しく行い、競争参加者に高い誇りと自負心を抱かせ、以後の競争において更に大きな熱意と積極性を以って高い生産的高揚につながるようにしなければならない。すべての人々が競争を死活的に重要なものと考えて、すべてのチャンスとプロセスが競争の過程であるとして、部門別・単位別・地域別・段階別に社会主義的競争を組織し、競争ムードを継続的に高めてゆくべきだ。すべての活動家、党員、勤労者が英雄的闘争とまばゆい奇跡創造のページを刻んだ70日先頭の記録を抱き、5月のゴールラインに堂々と誇り高く到達できるように力強く鼓舞してゆかねばならない。

党組織は、領導業績の単位があらゆる面において手本・典型としてその栄誉を輝かせてゆけるように導き、勤労団体組織が社会主義競争運動を少しの偏向もなく目的志向性をもって広がってゆくように積極的に推進してゆかなければならない。
すべての活動家、党員、勤労者は、70日戦闘の徹夜進軍にて集団主義的な競争の熱風を激しく巻き起こし、前例のない労力的成果を達成し、5月の空に勝利の万歳の声が高く響くようにすべきだ。
<<<
互いに成功を学びあい、助け合い、切磋琢磨してゆくタイプの競争を社会主義的競争と位置づけ、弱肉強食の生存競争としての資本主義的競争との違いを定義しています(同感!)。伝統的に「集団主義と競争原理の両立」は難題でしたが、今回こうして「競争」を社会主義の文脈で定義して我が物とする試みに一定の体裁が整いました。今後のキムジョンウン経済改革・経済活性化のイデオロギー的な「背骨」になってゆくことでしょう。

党大会でさかんに強調された「自強力(自彊力)」も、「市場活用のキーワード」と見ることが可能でしょう。市場経済で生きてゆくためには「自強力」が不可欠であることは、我々日本人であれば体験的にわかることだと思います。事実として市場システムが自生的に発展しており、党としても市場を活用してゆこうと画策しているこのタイミングで敢えて「自力に依拠し、他力本願にならず伸びて行きなさい」というメッセージを強調するというのは、党の明確な意志があらわれています

■人事的側面
次に、人事面での「継続性」についてみて見ましょう。

今回の党大会では、チャンソンテクは明確に否定されましたが、従前より、先軍からの脱却・朝鮮式経済改革の制度的特徴とされてきた「内閣による経済統括」という人的布陣は継続され、経済専門家として首相職を奉職しているパクボンジュ同志が党政治局常務委員に昇進し、党とのパイプが強化されたことが発表されました。
http://toyokeizai.net/articles/-/117382?page=2
>>> (前略)

その点で、党大会での人事において、金第1書記を含む最高指導層である5人の党政治局常務委員の中に、内閣総理(首相)である朴奉珠(パク・ポンジュ)氏が入ったことは、大きな意味を持ちそうだ。内閣が主導し、党がバックアップする経済運営体制をより力強く、スムーズに運営するための布陣とも言えるだろう。

(後略)<<<
共和国の行く手を占う上で、イデオロギーと並んで重要な「人事」という指標を見る限り、キムジョンウン改革は、本質・核心的な部分においては今後も変わることなく継続されると見るべきでしょう。人事への注目は、かつての「クレムノロジー」同様、基本的で正当な方法です。

■対外的・対内的な体制の安定化でようやく経済改革に戻ってこられた
もっとも、「市場活用」は、実は新しいアイディアではありません。キムジョンイル総書記統治時代においても見られました。たとえば『朝鮮文学』チュチェ93(2004)年1月号の「영근이삭」(共和国南半分の『プレシアン』の紹介記事)という小説や、大衆曲「준마처녀」を筆頭に、個人的な実利追求・個人的な褒賞を必ずしも否定しない「エートス」は、既に官許のものとしてあらわれています

もちろん、国内外の諸々の事情でいままで順調に成長してきたとは言えません。しかし、近年の、対外的には核武装による国防強化、対内的には自主的な市場ネットワークの成長と、それに対する上述のような「イデオロギー的整理」が安定化してきている状況を踏まえれば、ようやくキムジョンイル総書記時代以来の構想を全面化してゆく条件がそろうようになったといえるでしょう。今回の党大会の「従来どおりの並進路線」は、経済改革を従来どおりに漸進的に進めてゆくということなのです。

■西側メディアの「党大会の見方」は着眼点を誤っている
今回の党大会に関する西側メディアの報じ方についても触れておきたいと思います。

まず何よりも、「共和国における政治的イベント」の認識に誤りがあると言わざるを得ません。すなわち、共和国においては、西側人士のイメージとは異なり、政治的イベントは「新しい政策の宣言の場」ではなく「既に実施され成功した実例の成果宣伝の場」なのです。以前にも述べましたが、共和国は、指導思想であるチュチェ思想がまさにそうであったように、新しいアイディアは、実験的・試行錯誤的に実践されてから体系化され、全面的に導入が図られる国です。経済閣僚や中央銀行総裁がしばしば、マーケットの意表を突くような「サプライズ宣言」をしている西側諸国とは根本的に異なり、いきなりブチあげるような国ではありません(ロケット発射実験だって成功したら大宣伝、失敗したらダンマリですよね)。西側メディアが期待するような「新しい政策」や「サプライズ」というものは、基本的に出てこない国なのです。

また、共和国の経済改革を「中国式の改革」と重ねる風潮は、空想的であると言わざるを得ません。以前にも述べましたが、分断された小国である共和国と、実質上もはや非分断国家である大国・中華人民共和国は、その客観的環境が全く異なります。共和国が「中国式の開放」に耐えられる体力は、どう贔屓目に見てもありませんし、また、分断国家である以上は、国家の根幹である「イデオロギー的純粋性」は、中国以上に慎重に対応してゆかなければならないのです(台湾はもう大陸に野心はないでしょうから「台湾国」になるんじゃないでしょうか)。今の段階で共和国に「中国式の改革」を期待することは、客観的条件を無視したまったく馬鹿げた願望なのです。

■おわりに
今回の党大会は「目新しさ」がなかったことこそが、「党の従来からの漸進的改革路線が逆行することなく継続されていく」ということを示しています。経済に特効薬はありません。また、今回こうして党大会が開かれ、経済改革・競争改革に本腰を入れて取り組む姿勢を見せる余裕が出てきたのは、とりもなおさず並進路線の賜物です。
posted by s19171107 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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