2017年04月30日

アメリカのミニットマン3発射実験こそが挑発行為

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170427-00000532-san-n_ame
>> トランプ政権 ICBM発射実験 太平洋へ約6800キロ飛行

産経新聞 4/27(木) 18:22配信

 【ワシントン支局】米国内の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や戦略爆撃機などを一元管理・運用している米空軍グローバル攻撃司令部は26日未明、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地でICBM「ミニットマン3」の発射実験を実施した。司令部はホームページで「ミニットマン3の正確性と信頼性を確認した」としている。


(中略)

 核・ミサイル開発を続け、挑発行為を繰り返す北朝鮮に対し、弾道ミサイルの攻撃能力を示すことにより圧力を加える狙いがあるとみられる。

最終更新:4/27(木) 18:22
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弾道ミサイルの攻撃能力を示すことにより圧力を加える狙い」――ちょっとオカシイと思いませんか? 「アメリカが、そこまでしなければならない相手」なのでしょうか?

朝鮮は、空爆やミサイル攻撃に対しては50年以上にわたって備えを万全にしてきました。4大軍事路線における「全国要塞化」のプランにもとづき、空からの核攻撃を想定して主要な軍事施設を地下化し、それらを坑道で繋ぎました。地下要塞で万全の備えを固めている国に対して、弾道ミサイルをチラつかせるのは「圧力」になるのでしょうか?

朝鮮政府が恐れているのは、海軍力と協同した空軍力であり、そして地上軍の投入です。だからこそ、空母「カール・ビンソン」の接近に反応し、ソウルや在韓米軍基地を標的としていると思われる大規模火力演習を展開したのです。空母群をもう一群派遣するのであれば、それは「圧力」であるといえますが、弾道ミサイル発射実験ではそうは言えません

ではいったい、弾道ミサイル発射にはどういう意味があるのでしょうか?

第一に考えられるのは、「そもそも朝鮮半島情勢とは関係がない」ということです。すべてが単一のストーリーに従って展開されているわけではありません。別件でのミサイル発射が偶然重なったということも十分にあり得ます。

第二に考えられるのは、「アメリカこそが挑発している」ということです。「オレは弾道ミサイルでも核実験でも何でもOKだけど、オマエは、朝鮮人だからダメ」ということを見せ付けるために、わざとこのタイミングで、対朝鮮牽制としては必要性に乏しい弾道ミサイルをこれ見よがしに発射したという見立てです。「のび太のくせに生意気な!」の域を脱しない、極めて侮辱的・極めて挑発的な所業です。

もしそうであれば、「核実験あるいはICBM発射実験をしたらシリアのときみたいに攻撃するからな!」「攻撃してきたらソウルを火の海にするからな!」の「口先の合戦」で何となく膠着状態にあった朝鮮半島情勢に「燃料」を追加投入しているのが誰なのかが見えてくるでしょう。

こうしたアメリカの挑発に朝鮮は乗りませんでした。昨日発射したミサイルは、まだ分析途上(さすがに日米軍事当局者は解析を完了させているとは思いますが、少なくともまだ確定的には公表・報道されてはいないようです)のようですが、対艦ミサイルあるいは中距離弾道ミサイルだったようです。少なくともICBMではないようです。それも、朝鮮領内で落下しました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170429-00000061-asahi-int
>> 新型の対艦ミサイルか 北朝鮮、米空母を牽制した可能性
朝日新聞デジタル 4/29(土) 21:08配信

 北朝鮮が29日午前5時半ごろ、西部の平安南道北倉(ピョンアンナムドプクチャン)付近から北東方向に弾道ミサイル1発を発射したものの、失敗したとみられると韓国軍合同参謀本部が発表した。ミサイルは数分間飛行して北朝鮮内に落下。最大高度は71キロで、空中で爆発したとの見方もある。

 ミサイルの種類や性能などははっきり確認されておらず、米韓などが分析している。米CNNなどは、空母など艦艇を狙う新型の対艦弾道ミサイル「KN17」と推定されると伝えた。15日の北朝鮮の軍事パレードの際もKN17とみられる機体が披露された。朝鮮半島近海に入った米原子力空母カールビンソン率いる空母打撃群を牽制(けんせい)し、米国の圧力に屈しないという意志を示した可能性もある。発射は、国連安全保障理事会が北朝鮮情勢について閣僚級会合を開いた直後だった。


(中略)

 弾道ミサイルに関し、米太平洋軍は「北朝鮮領域を出ていない」と分析。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も「北朝鮮から発射されたミサイルは北米の脅威にはならない」との声明を出した。

最終更新:4/30(日) 0:24
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侮辱的なアメリカの挑発行為に直面しながらも、あくまで「自国防衛」「体制維持」、もっといえば「自分自身の生存」という至上目的に少しのブレのない朝鮮政府の原則論が貫かれたようです。キムジョンウン委員長の状況を読む眼はなかなかのものです。対するトランプ米大統領は・・・そういえばシリアに約60発の巡航ミサイルを撃ってから何かありましたっけ? まさか軍事行動も思いつき・・・?

だれが朝鮮半島の情勢緊迫化をあおっているのか・・・内政が思うようにいっていないトランプ政権の「困ったときの外患頼み」という見方が少しずつ広まりつつありますが、いい線行っているのかもしれません。
posted by s19171107 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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