>> 小池氏側近「都ファ」年内にも国政進出「反自民」をアイデンティティとしている都民ファーストの会ではあるものの根っこの部分は保守なので、今すぐとは行かないまでも、遠くないどこかのタイミングで自民党との関係修復を果たすであろうというのは、私も予測していますし、大方の予測でもあるでしょう。
フジテレビ系(FNN) 7/9(日) 12:59配信
東京都の小池知事に近い、若狭 勝衆議院議員は、9日朝のフジテレビ「新報道2001」に出演し、東京都議会議員選挙で小池知事が率いて大躍進した地域政党「都民ファースト」が、年内にも国政に進出するとの見方を示した。
若狭衆院議員は「少なくとも年内に、国政新党への動きが出てくるというのは、十分にあり得る」と述べた。
若狭氏は、「小池知事が先頭に立つことはない」としつつも、都民ファーストが、年内にも国政新党をつくるとの見方を示した。
そのうえで、「安倍総理と小池知事は、憲法改正が必要だという点で共通している」と述べ、新党が憲法改正で、安倍政権と連携する可能性に言及した。 <<
7月4日づけ「都議選開票結果について」において私は、都民−自民の連携の口実・大義名分として「東京オリンピック」があると指摘しました。日本人は忘れっぽい民族なので、「もり・かけ」問題があと3年も続くとは到底思えません。次期総選挙のシーズン(来年秋ごろ?)まで持続しない可能性さえあります。いよいよオリンピックが近づいてきた時期には燃料切れ・追及疲れ。国民の関心も徐々に離れる。すっかり、ほとぼりがさめていることでしょう。
そして、オリンピックともなると、その1年半あたり前から挙国一致体制をとらなければならない雰囲気が漂うものです。「もり・かけ」に関する国民の関心も離れたタイミングにうまく重なれば、オリンピックを口実に敵対政党どうしが接近することは可能です。少なくとも「一時停戦」としておいて、そのままウヤムヤにしてしまうこともできるでしょう。むしろ、オリンピックを目前に控えているのに、あいかわらずの党派対立を展開して、進むものも進まないような状態で居続けるほうが非難を浴びかねません。日本人は、(主に悪い意味で)お祭り民族ですから。
そんななかで飛び込んできた若狭発言。「安倍総理と小池知事は、憲法改正が必要だという点で共通している」というのは、たしかにそうだとは思いますが、はっきりいって、果たしてどれだけの国民・有権者が「憲法改正」などに優先順位高く関心を持っているというのでしょうか。ちょっと風呂敷を広げすぎでしょう。
もっとも、風頼みの都民ファーストの会にあっては、今のうちに議席を取っておきたいという願望もあるのでしょう。結局のところ素人集団なのだから、化けの皮が剥がれないうちに取れるものは取っておきたい、築ける地位は築いておきたいという気持ちは推察できます。
だからといって、国政進出にしては早すぎるし、自民党との関係を修復して地位を築くにしても、その媒介が「憲法改正」では・・・このあたりの空気の読めなさを見るに、今回の都議選での「大躍進」は、まぐれ当たりだったのではないかとさえ思えてきます。
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