2017年07月19日

労組が個別労働者から取捨選択されるようになった時代、あるいは単なる労働界の内ゲバ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170719-00000094-asahi-pol
>> 連合へ労働者が異例のデモ 「残業代ゼロ、勝手に交渉」
7/19(水) 21:22配信

 専門職で年収の高い人を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」を条件付きで容認する方針に転じた連合への抗議デモが19日夜、東京都千代田区の連合本部前であった。日本最大の労働組合の中央組織として「労働者の代表」を自任してきた連合が、働き手のデモに見舞われる異例の事態だ。

 「一般の働く人々の権利と生活を守るために動くのが労働組合の役割のはず。連合執行部は今回の一方的な賛成表明を撤回し、存在意義を見せてほしい」

 午後7時に始まったデモの冒頭。マイクを手にした男性はこう訴えた。参加者たちはプラカードやのぼりを掲げ、「残業を勝手に売るな」などとコールを繰り返した。参加者は午後9時までに100人ほどに膨れあがった。

 今回のデモのきっかけは、高プロを「残業代ゼロ法案」と批判してきた連合が一転、執行部の一部メンバーの主導で条件付き容認の方針を決めたことだった。連合傘下でない労組の関係者や市民らがツイッターなどで呼びかけたメッセージは「連合は勝手に労働者を代表するな」などのキーワードとともに拡散。参加者の多くはツイッターでデモの開催を知り、仕事帰りに集まったとみられる。

 都内の清掃作業員、藤永大一郎さん(50)は「労働者に囲まれ、デモまでされる労働組合とは一体何なのか。恥だと思ってほしい」。
(中略)「年収1075万円以上」などが条件となる高プロの適用対象となる働き手はごくわずかだが、デモの呼びかけ人の一人は「年収要件などはすぐに緩和されて対象が広がる」と心配した。

最終更新:7/19(水) 21:22<<
労組が労働者からデモられる――私は、「自主権の問題としての労働問題」という一連の労働問題考察シリーズにおいて、再三にわたって、「労組・ユニオンもまた個別労働者から競争淘汰されなければならない」と述べてきましたが、ようやくそういう動きが出てくるようになってきたのでしょうか? 

もしそうであれば、良い傾向です。私の持論について、当該記事から再掲します。
チュチェ104(2015)年12月19日づけ「今野晴貴氏の無邪気なユニオン論――ユニオンに「強制力」と「階級的矜持」はあるのか? ユニオンにも警戒せよ!
>> ■ユニオンも競争淘汰されなければならない
ユニオンが「労働貴族の荘園」と化さないためには、ユニオンもまた個別労働者のチェックをうけなければならず、役に立たないユニオンは淘汰されなければなりません。 その点では、「労働不売運動の組織化」は現実的ではありません。そういう方法論を実現させるためには、「鉄の団結」が必要になってしまうからです。鉄の団結は腐敗の温床です。

一人ひとりの生活者の自主権の問題として労働問題の解決は、「競争的市場の基本原理」を意識しながら特定企業との癒着・依存を絶ち、自分自身の自主的立場を担保するパワーを確保すると同時に、「労組も所詮は欲のある人間の組織」という現実的な認識に立ち、「労組の階級的矜持」などという心許ないものに過度な期待を寄せず、単純な二分法に基づいて短絡的に労組に組するのではなく、特定労組との癒着についても警戒を持って、自主的・取捨選択的に対応しなければならないのです。自主的・取捨選択!
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労組ではありませんが、強大な大企業への対抗戦略について論じているという共通点において、チュチェ105(2016)年4月12日づけ「「一般論としての結束の必要性」と「特定組織への結束の必要性」とを混同させる共産党組織論
>> しかし、「一般論としての結束の必要性」が正しくとも、「指定生産者団体への結束の必要性」は、必ずしも正当化されません。現行制度解体で一旦バラバラになった個別生産者が、参加・脱退・移籍自由の原則で、改めて自主的に生産者団体を作り、市場の中で存在感を示し、価格交渉力をつければ良いだけです。本当に酪農家たちにとって必要性があるのならば、現行の指定生産者団体に比肩する規模を誇る団体が自生的に形成されるでしょう。酪農家の自主的決断の末の自生的秩序としての同業者団体は大変に結構なことですが、既存の指定生産者団体の枠内に機械的・割り当て的に押し込むべきではありません。生産者たちの自由なアソシエーションに委ねるべきです「割り当て」と「自由なアソシエーション」は、決定的に異なるのです。レーニンでさえ、集団化は人民の自発性に基づいて進めるよう原則化しています。

スターリン主義者は、「一般論としての結束の必要性」と「特定組織への結束の必要性」とを混同させ、論理を飛躍させることで、共産党組織への機械的・割り当て的な一本化を正当化しますが、本件赤旗記事は、まさにその典型的なパターンに基づいています。この混同こそがスターリン主義の重要な一要素である点、日本共産党はいまだにスターリン主義の残滓を引き継いでいると言う他ありません。

こうした混同は、従来は「科学の目」なるもので正当化されてきました。「真理・真実を科学的に解明した唯一正しい方法論に基づく無謬の党」という位置付けです。しかし、商売のことは現場の商売人がよく知っているものです。少なくとも、党幹部・同業者団体幹部が設計できるものではありません。それは歴史的にも実証されていることです。やはり、現場の商売人たちの自主的な判断による離合自在の組織形成に委ねるべきです。現場の商売人だって万能ではないので、「理論的に最高」ではないかもしれません。しかし、「現実的に最善」にはなるでしょう。
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もっとも、このデモに全労連・共産党の息が掛かっていれば(仮定)、あるいは、もともと「反連合」の立場をとっている労働者によるデモであれば、単なる労働界の内ゲバでしかありませんがねw(私みたいに「反創価学会・反共産党」の立場にたつ人間が、たとえば、信濃町駅前で創価学会批判街宣を展開したり、代々木界隈で共産党批判街宣をしたところで、そんなもの平壌・・・じゃなくて平常運転でしかないでしょう。それと同じ)

連合傘下でない労組の関係者や市民らがツイッターなどで呼びかけたメッセージ」という記事本文中のくだり、「デモの呼びかけ人の一人は「年収要件などはすぐに緩和されて対象が広がる」と心配」という「定番の煽り方」(世の中のほとんどの物事は「0〜100までの連続値に関する程度問題」だが、「革命的」な人たちはしばしば、「0か100かの離散値問題」として捉えがちであり、かつ、「0か100かの離散値的闘争」では勝てるのに「連続値に関する程度問題」では勝てないとする「中途半端な無力感」――「すぐに緩和されて対象が広がる」ときになったら闘えば? 「その時では遅い」というくらい労働者が無力無能ならば、いま闘ったってどうせ負けるでしょ? なぜ今だけは勝てるの?――が特徴的です)、そして「都内の清掃作業員」として紹介されている藤永大一郎氏のお名前で検索すると最初にヒットするTwitterアカを見るに、内ゲバ疑惑は否定しきれません。。。藤永さん、ゲバラ信者なんだ・・・これ一般労働者かね? (まあ、チュチェ思想信奉を明言している私が他人様について言えた立場ではないけどw)ゲバラ信者なんて、労働者の一員であることは間違いないでしょうが、代表としての相応しさには乏しいと言わざるを得ませんよねー

ところで話は変わりますが、朝日新聞編集部は、インタビューに答えた人物の氏名について、読者がググらないとでも思っているんでしょうかね? なんでこんなすぐに「答え合わせ」できるような人物をピックアップしたのか。。。うーむ。。。
posted by s19171107 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | 更新情報をチェックする
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