>> 高3で120万円…仮面女子・窪田美沙がローン完済するまで契約時18歳の小娘が120万円のローンをせっせと5年もかけて完済にまで至り、その過程についてインタビュー取材で答えるとは、まったく無知とは恐ろしいものであると言わざるを得ません。
7/31(月) 9:26配信
日刊ゲンダイDIGITAL
最強地下アイドル「仮面女子」メンバーにして、ユニット「アーマーガールズ」リーダーの窪田美沙さん(23)。具志堅用高さんと共演した主演映画「冬の糸」が完成したばかりだが、知る人ぞ知る貧乏アイドルだ。
120万円だったんです、そのローン契約。はんこを押したのが高校3年でしたから、もう5年も前になるんですが、ようやく今月、全額払い終えました。本当に長かったですね。
そもそも、なぜそんな多額の借金をしたのか? フツー、こう素朴に思いますよね。でも、世間知らずで、最初に所属した事務所の人に、「アイドルになるためには宣材(宣伝材料)を作らなきゃならない。プロフィル写真撮影代と制作費がかかる。レッスン代も必要」と言われ、それを真に受けてしまって。おまけに「登録料だ」と言われて30万円も上乗せ。その合計が120万円。ひどい話でしょ?
両親に肩代わりしてもらう? そんなの無理無理。だって、京都の実家が超貧乏だったんですもん。自営業のお父さんは一生懸命働いてたんですが、商売がうまくいかなくて。家は絵に描いたように古くて、窓ガラスの代わりにビニール袋を張ってたくらい。盗られるモノがないから玄関は壊れっぱなし(笑い)。電気やガスもしょっちゅう止められてました。
(以下略) <<
それはさておき、コメ欄。
>> tsp***** | 11時間前「苦労は将来役に立つ」――悪徳ローンの食い物にされた「苦労」から、いったい何を学ぶというのでしょうか?
苦労は将来役に立つ。
頑張れ <<
どこで見聞きしたのかは忘れましたが、「苦労が自らの人生の糧になった過去と異なり、現代の苦労は、単に他人をほくそ笑ませるだけでしかなく、自分には何らリターンもないものである」という言葉を思い出します。
全体のパイが増えず、自分の取り分を増やそうとするならば誰かの取り分を掻っ攫うしかない時代において、他人に嵌められたり、強要されたりした結果の「苦労」は、ただひたすら奪われてゆくだけ。
「いや、この間、一生懸命働くことの貴重さが身についたはずだ」といった言説もあるのかもしれません。しかし、120万円のローンを組まされなければ「一生懸命働くことの貴重さ」は身につかないのでしょうか? もっとスマート、もっと効率的な方法は幾らでもあるはずです。
「苦労は将来役に立つ」――搾取階級の常套句。「苦労」には種類があります。ミソもクソも一緒くたにするような言説に騙されてはなりません。