2018年11月11日

「Twitter中学校」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181111-00000002-jct-sci&p=1
「支離滅裂な思考・発言」パロディー、版元注意もやまず 「控えよう」呼びかけにも悪ふざけ
11/11(日) 14:00配信
J-CASTニュース

 書籍に掲載された「支離滅裂な思考・発言」という吹き出し付きイラストをパロディー化し、セリフ部分を改変するインターネット上の「遊び」が、出版元による注意喚起から1か月以上経ってもやまない。

 書籍は精神医学に関するもので、「支離滅裂な思考・発言」は統合失調症の一症状を紹介したイラスト。本来センシティブな内容であるだけに、注意喚起後はネットユーザーの間でもパロディーを「やめよう」と発信する声があがる。だが、過熱するユーザーはこうした呼びかけにもパロディー画像を返信。「フリ?だよね?」などと悪ふざけする人さえある。


(中略)

 この一コマがシュールかつ汎用性が高いなどとして、セリフや人物を改変する「大喜利」がツイッターをはじめネット空間で横行。2018年6月ごろから目立つようになり、タイムラインをのぞくたびに一度は見かけたというユーザーもいるだろう。

(中略)

 「ブーム」のような現象であるため、パロディー画像の全体的な投稿数は徐々に減少しているようだが、なかなか収束しない。上記ツイッター投稿はナツメ社の発表から1か月以上経っているが、リプライ欄にはパロディー画像を投稿するユーザーが相次いでいる。

 たとえば吹き出しに「『支離滅裂な思考・発言』の素材使うのやめますね」と書き込んだ画像や、ナツメ社の注意喚起文を張り付けた画像など、パロディーが20件は確認できる。また、「このご時世、使うなってせいめいだしたら余計に使いますに決まってるやん」「フリ?だよね?」「これくらい許して、どうぞ」などと真に受けていないリプライも寄せられた。

 ただ、ナツメ社の注意喚起が「患者やその家族への配慮」を求めるものであるため、

  「統合失調症と闘っている患者と家族がいるんだから、『支離滅裂な思考・発言』コラの使用は慎んでくれっていう旨のツイートにこういうリプしてるやつら本当に胸糞悪い」「このリプ欄でも分かるがキッズは注意したところで止めないし、沈静化するのを待つしかないだろうな」

と、そのメッセージを受け止めたり、過熱するパロディー投稿に不快感を示したりする向きもある。


(以下略)
「この展開、何かに似ているなあ」と思ったら、「中学校のクラスでの悪ふざけ」にかかる展開そのものですね(程度の低さを見るに、「高校」って感じはしないですね)。クソガキグループが不謹慎な茶化しで大騒ぎし、クラス委員・生徒会委員的な優等生タイプが「やめろよ/やめなよ」と注意する。でも、クソガキグループは耳を貸さないばかりか、そうした「優等生に対する反発」感情もあってか、注意さえもネタにつかう・・・

リアル中学校での悪ふざけの場合は、クソガキグループが飽きるか、教師に怒られるかのいずれかまで鎮静化しないものですが、「Twitter中学校」の場合は、教師に該当する存在がいない(Twitter運営のアカ凍結くらい? でも、今回は凍結には該当しないだろうなあ)ので、連中が飽きるまで鎮静化は難しいでしょうね。

コメ欄に、社会心理学者の碓井真史氏のコメントが寄せられています。積極的に発信されている方です。
パロディーは、一つの作品であり、私も大好きです。パロディーと認められるものは、著作権侵害でも侮辱でもありません(微妙なものはありますが)。

心の病や偏った特質は、昔からお笑いや様々な文芸に使われてきました。


(中略)

しかし今回の件は、もうパロディーではなくなっているのでしょう。真面目に抗議などしたら、もっとやりたくなるのも人の心理ですが、でもこうなると、もう冗談でもユーモアでもない、「悪ふざけ」です。

出版社からの声明に加えて、 ネットユーザーみんなの態度が、悪ふざけを止める力になるでしょう。
そのとおりのご指摘なんですが、「出版社からの声明に加えて、 ネットユーザーみんなの態度が、悪ふざけを止める力になるでしょう」という部分は、逆に言うと「それしか言えることがない」ということであり、まさにリアル中学校のクソガキが教師に怒られるか飽きるまで止めない・止めようとしない点を見るに、まして「Twitter中学校」では打てる対応策の幅が狭いことが示されているといえるでしょう。

いまやTwitterは本物の中学生も使っている時代ですが、この「大喜利状態」にはより幅広い年齢層が参加しているものと推察されます。幾つになっても進歩しない手合いがいるもんですね。そして、それに対する対応策も、あまり進歩できていないという事実が改めて見えてきます。世の中の割と少なくない社会心理的現象は、「中学校のクラス」を念頭において考察すると把握できるのかもしれません。
ラベル:社会
posted by 管理者 at 22:20| Comment(0) | 時事 | 更新情報をチェックする
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