2019年07月19日

いくら大切な話だといっても話題を切り出すタイミングというものがある

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190719-00000136-nnn-soci
京アニ火災 確保の男、数回騒音トラブルも
7/19(金) 11:54配信
日テレNEWS24

京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで33人が死亡した火災で身柄を確保された男は、近隣住民との間でたびたびトラブルになっていたことがわかった。

捜査関係者などによると身柄を確保された41歳の男は、3年前からさいたま市のアパートで暮らしていたが、去年8月以降、近隣住民との間で数回騒音トラブルがあったという。


(以下略)
過酷な労働環境で有名なアニメ業界(京アニはホワイトですけどね)に関する強い怨みの動機を推察できる事件だけに、藤田孝典氏あたりが例によって、(京アニが業界でも有名なホワイトであることを無視して)事実から出発するのではなく類型からの「そうに違いない」論法でトンでもないことを口走っていないだろうかと思っていた矢先の下記コメント。斜め上を行きすぎていました。。。
藤田孝典
NPOほっとプラス代表理事 聖学院大学人間福祉学部客員准教授

重大事件が起こるたびに騒音トラブルに触れる報道がされます。
そもそも、1人暮らし用のワンルームや低廉な家賃の民間賃貸住宅では、隣室との壁も薄く、中には電話の話し声や独り言、いびき等がそのまま丸聞こえという場合もあります。
もちろん、足音や生活音が聞こえることも珍しくありません。
これらの生活音は意図せずとも、相手に不快な思いをさせてトラブルに繋がる事例が散見されます。
生活困窮者や低所得状態にある方の住宅への入居支援を行っている場合には、このように近隣トラブルや騒音トラブルがしばしば起こります。
その際には常に問題当事者の人格や行動が問われるのですが、そもそも住環境自体にトラブルが起きやすい構造的問題がないか、民間賃貸住宅の建設時に見直してほしいと思います。
高所得者、中所得者などは、持ち家、隣室との厚い壁に覆われたマンションなどに居住しているので、実態が見えにくいとも思います。
「本件犯人が住んでいたアパートは、そうだったの?」「一般論として、それは問題だとは思うけど、今言う話?」という疑問しか浮かんでこないコメントです。

やはり早速批判の声がTwitter上で展開されていますが、藤田氏は「殺人は罪。厳罰に処すべき。その次はどうしますか?何度繰り返せば痛ましい事件は終わりますか?」などと「反論」しています。うん。。。住事情が事件の原因だったと判明したの?? 身柄を確保された犯人は重篤な容体で取り調べできる状態ではないらしいけど?? よく分からないなら下手に決めつけない方がいいですよ。

社会が崩壊していることに起因する大量殺傷事件の数々。その背景に目を向けることがない限り、残念ながら何度も何度も罪なき人々が殺されてゆく。繰り返し繰り返し。いつかは気づいて止められるようになってほしいな。」とも言っています。報道されている範囲で述べれば、身柄確保の時点で犯人は「自分の作品を盗まれたから」と述べたそうです。「意味不明」と言わざるを得ず何か秘められた動機がありそうですが、前述のとおり今現在は容体は重篤で受け答えできる状況にありません。少なくともまだ動機解明に役立つような追加発言は報じられていません。繰り返しになりますが、分からないことについては、個人的事情に起因することなのか社会的原因があるのかについてさえも決めてかかるような論評を控えるべきだと思いますが。。。例によって藤田氏は、事実から出発するのではなく類型からの「そうに違いない」論法を展開していると言わざるを得ません

5月28日に発生した川崎市での通り魔殺傷事件の時とは異なり、今回はさすがにちょっと。。。川崎殺傷事件のとき中川淳一郎氏が「犯人にまつわる背景も不明な今、やるべきは被害者に対する哀悼の意表明だけだろ。お前がやってる「弱者救済」商売に繋がることを憶測で即座に書く神経を軽蔑する」とTwitterで批判していましたが、今回についてはその批判が当てはまると言えるでしょう。

余談ですが、藤田氏のTwitterを見ていたら、反社相手の闇営業問題で善後処置をし損ねて絶体絶命の状況にある宮迫博之さんの件について「地位保全を求める労働組合運動に参加してほしい」と述べていました。宮迫さんのマネジメント契約って、実態として労働者性が認められるんでしょうかね? 労働者性が認められるとして、労働者は会社を通さない闇営業をしても問題ないのでしょうか(そこは就業規則の定めに依るだろうけど)自ら労組運動をライフワークとし、二言目には労組という単語が出てくる藤田氏。さすがに労働者性を認めるのは苦しく現行法では公正取引委員会が動くべきコンビニFC店の問題でも労組を持ち出していた藤田氏。ここまで来ると「商売」という批判も「見当はずれ甚だしい」とは言えなくなってきますね。。。

住環境問題は重大な問題でありいち早い対策・解決が必要だと私も思いますが、いくら大切な話だといっても話題を切り出すタイミングというものがあります。この藤田コメントは、ピアノ騒音殺人事件(1974年)のようなケースなら理解可能ですが、今回については放火大量殺人をダシにして直接的には関係のないアジテーションを展開しているようにしか読めません。あるいは、もはや手の施しようのない「類型からの『そうに違いない』論法」と言うべきでしょうか(どっちもありそうだなー)。

川崎殺傷事件のときは、5月28日づけ記事でも述べたとおり、「刑事政策を考える」という点において「「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい」という彼の主張は、事件の評価とは直接的には無関係ながらも理解可能でありましたが、今回は厳しい。京都市の門川大作市長が事件当日夜の参院選応援演説で「大変な火事が起こっております。火事は3分、10分が大事。選挙は最後の1日、2日で逆転できる。そのことも含めてよろしくお願いします」などと人間性を疑う大暴言を吐きましたが、藤田コメントも負けず劣らずの酷さです。

私は、住環境問題の解決が単なる個人の問題ではなく社会的問題だと思うからこそ、藤田氏の本件主張について批判を申し述べる次第です。世間の皆様、住環境問題を重視する立場の人間は、決して藤田氏と同じ考え・発想ではございませんので一緒にしないでくださるようお願い申し上げます。
ラベル:社会
posted by 管理者 at 23:15| Comment(0) | 時事 | 更新情報をチェックする
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