摩訶不思議、都知事選連動で上下する「感染者数」「あれこれの詮索をあえて私はここに記しません」としてはいるものの、文脈的に見て主張はあまりにも明白であります。そしてその内容は、典型的な「陰謀脳」というべきものです。
7/3(金) 6:01配信
JBpress
あまりこういうことは書きたくないのですが、ちょっとおかしいと思いましたので、率直に記します。
7月2日、東京都の新規コロナ感染者は107人と、5月の連休以来の「100人超え」と派手に喧伝しています。
(中略)
投票日直前の週、7月1日から評価指標を変え、翌2日は投票日の3日前ですが感染者が100人超え・・・こうした数字はどれくらい客観的なのか?
率直に申すなら、かなり恣意的にコントロールされているのではないか、という疑念を、客観データから抱かざるを得ないのです。
検査数を増やせば、陽性者数は増やすことができる。検査の総数を減らせば、当然ながら新規感染者も減る。
コントロールは匙加減次第、自由自在の側面があることを、最初に指摘しておきます。
(中略)
■ 何が「本当のデータ」なのか?
この原稿は7月2日の午後、新規感染者が107人との「報道」が出たので、これはあまりだ、と思って緊急出稿しているものです。
なぜ「東京都知事選」投票日直前の「木曜日」に危機感満点の報道が、選挙活動などではなく「事実報道」のごとくして、このように流布されているのか?
こののち、金曜、土曜とどのような「推移」をデザインして、日曜日の投票日に向かうのか。
上記「東京アラート」ならびに「都知事選公示」と同期する、感染者数推移の「不思議な数字」を単にデータをグラフとして示すことだけで考察してみました。
それ以上、あれこれの詮索をあえて私はここに記しません。
すべて「偶然」と官僚答弁で逃げ切ることもできる、でも、仮に偶然であるとしたら天文学的に僅少な確率でしか起きないような挙動は、現実に観察されている。
あまりといえばあまり、と言わざるを得ない現状であることは、間違いありません。
伊東 乾
特に、「データが操作されている」という証拠が、コジツケ的なものでさえ提示されていないのが特筆的でしょう。昔の陰謀論は、眉唾的であっても一応は「証拠」とされるモノがあったのに、それすらもありません。かつての陰謀論は、ほとんどの場合、論理的誤謬、針小棒大または曲解、甚だしくは捏造による「証拠」でしたが・・・でもそんなのさえも提示できないって・・・ただ「自分の脳味噌では理解できない」「怪しい気がする」という理由だけで作為的な謀略の存在を描く点において、本件は近年の「陰謀脳」の典型例というべきものです。
作為的の存在を直感的に疑うこと自体を否定しているわけではありませんが、しかし、普通はそうした「直観的疑い」は、多少なりとも他人を説得し得る論拠を見いだせたときに初めて口にするもの。そうでなければ、自分のバカを晒すだけであります。まさに、「北朝鮮」ネタで恥をさらし続けるパク・トゥジン氏のように(昨年7月17日づけ「「合理的推理」の「理」は、「当事者にとっての理」も含まれる」参照)。
証拠の存否を飛躍させてしまうほどに日本言論は劣化しているのか、はたまた、簡易的な検証もせずに「直観的疑い」を公言してしまうほどに発信行為が安易なものになってしまっているのか・・・どちらもありそうですね・・・
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