見守る世界、祝祭ムード遠く 「コロナ深刻」「興味ない」 東京五輪コメ欄にもあるとおり、開会式の中継放送を見た人であれば「顔はマスクで半分しか見えないが、誰も笑っていないのは明らか」なる風刺は事実とは異なることが分かるはず。アメリカ選手団が「誰も笑っていない」なんてことはありませんでした。他国に目を向ければ、アルゼンチンやイタリアに至っては悪ふざけ並みのはしゃぎ様でした。
7/23(金) 20:33配信
時事通信
【ワシントン、パリ、ソウル、北京時事】世界は23日の東京五輪開幕の動きをテレビなどで見守った。
新型コロナウイルス禍で海外からを含めて「無観客」という異例の事態。反ユダヤ的発言で開会式担当者が解任される混乱も重なり、祝祭ムードには程遠い。
五輪に参加国最多の600人以上の選手団を送る米国は、独占放映権を持つNBCが史上最長の7000時間の放送をテレビやインターネットで行う。競技に関心は高く、首都などのレストランに五輪観戦用の大型テレビが備え付けられた。ただ、コロナ禍で行動を制約される選手らに関し、ワシントン・ポスト紙はコラムで「顔はマスクで半分しか見えないが、誰も笑っていないのは明らか」と風刺した。
(中略)
最終更新:7/23(金) 23:19 時事通信
「中継映像は歴史に残らず、それを文字に起こした活字記事だけが歴史に残る」なんてのは15年くらい前までの話。かつてのように、図書館に所蔵されている新聞縮刷版や、新聞のオンライン検索システムに頼らなければならない時代とは異なり今や、後世の人々の「振り返り手段」は活字記事の渉猟だけではありません。
小難しい理屈じみたことは切り取ったり編集したりで如何様にも「操作」できるものですが、この手の、一目瞭然的なことを「操作」するのは、むしろご自分の信頼を損ねることになると思われます。
東京オリンピックについては、最後の最後までグダグダが続いたことは事実です。この点に関しての批判は甘んじて受ける必要があるでしょう。そして、メディアがグダグダ感に乗っかってそれを更に煽り立てて小銭を稼ごうとするのは、彼らの商業主義的傾向、そしてそうせざるを得ない資本主義的環境を鑑みれば仕方のないことであります。
とはいえ、こんなすぐに分かる程度の記事を書き立てるようでは、なによりも商業主義者としての当人たちのためにこそなりません。コロナ禍が始まって1年半、バブルは徐々に引き潮です。
ラベル:メディア