2021年12月18日

馬脚があらわれるのが早かった維新

都合の悪いことって続くもんですね(嘲笑)
https://news.yahoo.co.jp/articles/36815c79d7457bf112fcd4d7c0b3a894a1f59dff
橋下徹氏が松井大阪市長の“30人大宴会”を擁護?「大阪に今あるルール自体が不合理だ」
12/13(月) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL

(中略)
 松井氏の先輩である元大阪市長の橋下徹弁護士(52)は意外にも、12日放送の「日曜報道THE PRIME」(フジテレビ系)で、『松井擁護』とも受け取られるコメント。「松井さんは自ら、2時間程度という時間制限を吉村さんと二人で決めたわけですから、これはしっかり守っていただかなければならないですよね。ただ、ルール自体がおかしいところがあって、松井さんが言われるように上限の人数は決まっていない。じゃあ、50人でも60人でもいいのかということになって、1テーブル4人というのはどういう意味があるのということになる。自分たちで決めたルールは守ってもらわなければ困るけど、そもそも今、大阪にあるルールがおかしい」と言い、こう続けた。

「僕は3時間程度の会食をやっています。今は緊急事態宣言も出ていないし、蔓延防止でもないし、感染者数も少ない。やっぱりルール自体が不合理だから、こんなことになってしまう。松井さん、吉村さんにはもう一度、しっかりとルールを見直してもらいたいと思います」

 橋下氏は弁護士として「法律の抜け穴を突くのは違法ではない。抜け穴のある法律が悪いのだ」との「正論」を言いたかったのかもしれないが、一方で「おかしな法律なら守らなくてもいい」と法律破りを「奨励」するのはいかがなものか。
法の実務専門家であれば、条文の定めがどうなっているか以上に、法の趣旨が如何なるものであるかに目を配る必要があります。また、判例(前例)との整合性も取らなければならないでしょう。同じようなことをした職員は処分しちゃったんですよねw

「ああいえば上祐」(死語)じゃあるまいし、明文化されていなくても法の趣旨から合理的に考えればどうなのか、判例から著しく逸脱していないかを的確に判断できる人こそが「実務専門家としての法律家」であります。

潔く松井氏に猛省を促せばいいだろうに、屁理屈を捏ねてまで松井氏を擁護する橋下氏。こういうダブル・スタンダードを日本人は一番嫌うものです。

先の衆院選で「改革勢力」として自己演出することで躍進を成功させた維新ですが、それにしてもその馬脚があらわれるのは早かった!

「ホップ・ステップ・ジャンプで政権獲得!」などと息まいた維新(「維新・馬場幹事長を直撃!「ホップ・ステップ・ジャンプで政権狙う」 「非共産党」の国民民主と連携も視野 衆院選11議席から41議席と大躍進」2021.11.6 夕刊フジ)は、手始めとばかりに新人議員が文書通信費問題をブチ上げてみたところ、党最高幹部の松井氏や吉村氏にブーメランが突き刺さる事態になりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99cc85d12fc6e62143b159b30159bd302966865c?page=2
大阪市・松井市長が定例会見11月18日(全文3完)身を切る改革と改憲への賛同は当然必要
11/18(木) 22:40配信
Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE

(中略)
松井:そういう声もあるんでしょうけども、これ党の中で税金以外の原資を使う形で活動費っていう、一部活動費をそれで賄っているわけで、党内の監査はちゃんとやっていますのでね。公認会計士、税理士を入れて。領収書ないようなふうに捉えられてるけど、馬場議員にしても遠藤国対議員にしても、領収書はやっぱり党のお金を使う限り党内の会計監査があるわけですから、そこではちゃんと出していっています。

 ただやはり、なんて言うかな、飲食費のみならず領収書、例えば情報収集する中で領収書がどうしてもいただけない相手もあると。そういうものについては、これはそもそもないわけなので。だからそこはやっぱりある程度リアルに組織を運営していく中では許容していかざるを得んというのが僕の考え方です。

(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/177558d4009f61b024749a00c2f27d08f994142a
吉村知事「確かにブーメラン、ここは反省」自身の6年前 文通費1日で満額問題で
11/16(火) 14:41配信
デイリースポーツ

 大阪府の吉村洋文知事は16日、ツイッターを更新し、国会議員の文書通信交通滞在費(文通費)について、わずか1日でも満額支払われたことに疑問の声をあげたところ、自身の6年前の問題が「ブーメラン」として戻ってきたことに「ブーメランだけど、これで良かったと思う」とつぶやいた。

(以下略)
小選挙区で維新に敗北し比例復活さえできなかった立憲民主党の辻元清美氏は、かつて維新について「大阪ローカルだから眼中にない」と豪語していました。少なくないアンチ維新人士もそうだったのでしょう。それだけに先の衆院選での躍進をうけて本腰を入れて維新追及を始めたところ、あっという間にホコリが大量に出てきたというわけです。

吉村氏のブーメラン直撃については、当人のアクロバット飛行的な自己弁護(周りの人がフォローとして言う分にはよいけど、自分で言っちゃだめだよね)と軌を一にする形で「維新の良いところは、ちゃんと否は否であると言う所(だ)」(コメ欄より)といった具合に、熱狂的(狂信的?)な維新支持者のフォローを受けたものですが、流石に今回の橋下氏による松井会食問題のフォローは厳しそうです。

そして出てきた「「既得権益の打破」から”既得権益集団”となった日本維新の会/倉山満の政局速報」(12/11(土) 8:52配信 週刊SPA!)と「2日で316万円の吉村知事、30人会食の松井市長…維新の会“ダブスタ”列伝」(12/18(土) 11:21配信 女性自身)。この一カ月半、わずか一カ月半での「維新語録」を端的によくまとめています。

また、昨今話題の「未来応援給付」についても、維新陣営の主張は必ずしも一貫しているとは言い難いように私には思われます(もう少し様子を見る必要はあるとは思いますが)。世間の大半が維新陣営の発言の一つ一つを厳密にチェックしてはいないのを良いことに、政府・与党が何か表明すればその都度、何らかの「欠陥」を槍玉にあげてひたすら批判しているように見受けられます。

政界のアウトサイダーとして、同じようなコンセプトで斬り込んだドナルド・トランプ氏よろしく伸し上がろうとしたのでしょうが、想像以上に早く馬脚があらわれたというべきでしょうか。なんてことはない、維新も体制内政党だったということです。期待を持たせておいた分、失望も大きいというべきでしょう。

思えば旧民主党・現立憲民主党は、野党時代は舌鋒鋭く与党を追及し、政権獲得後に「事業仕分け」を行っていたように「改革政党」として鳴らしていました。しかし、独自政策が出せず、期待が大きかっただけに有権者の失望は大きく、衆院選で壊滅的に大敗して下野し、今や批判ばかりの野党になっています。旧民主党も結局はポーズばかりの体制内政党だったのです。過去の民主党は未来の維新なのかもしれません

毎年恒例の年末振り返りの一環として私は、維新批判の総括記事を目下準備中でしたが、かなり大幅に書き換える必要が生じてしまいましたw
posted by 管理者 at 21:08| Comment(0) | 時事 | 更新情報をチェックする
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