2023年06月02日

「ヌリ号の成功に焦った北」? 人工衛星打ち上げロケット競争において韓「国」は共和国にほぼ10年遅れているのだが・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a1c8726ab8ec906a6330807393db42ed36d3a79
韓国の情報機関「ヌリ号の成功に焦った北、衛星打ち上げ失敗は準備不足が一因」 
6/1(木) 10:46配信
朝鮮日報日本語版

 北朝鮮の宇宙発射体(ロケット)が31日に西海に墜落したが、その原因はロケットの技術的欠陥と推定されている。北朝鮮は宇宙ロケットと技術面で共通する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射にはこれまで何度も成功しているが、今回の失敗により現時点で長距離ロケット技術は完全な段階に至っていないことが分かった。7月21日の戦勝節(6・25戦争停戦協定締結日)70周年に向け祝勝ムードを高めたい金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長からの圧力などもあり、北朝鮮は早急に無理して打ち上げを強行し、結局自ら失敗を招いた可能性も考えられる。
(中略)
 韓国の情報機関である国家情報院もこの日、国会情報委員会への報告で「北朝鮮は過度に西寄りの経路を設定しながら、横機動により無理して東へと経路を変更したため技術的な問題が発生した可能性が考えられる」と説明した。国家情報院はさらに「ヌリ号の打ち上げ成功に刺激を受け、通常は20日ほどかかる準備期間を数日に短縮し、(打ち上げを)急いで強行したことも(失敗の)一つの原因になった」とも報告した。
(以下略)
ヌリ号の打ち上げ成功に刺激を受け」たという「分析」は、たぶん違うでしょう。なぜなら、北南の人工衛星打ち上げ競争は、クァンミョンソン(光明星)3号-2号機を打ち上げたウナ(銀河)3号の成功(チュチェ101・2012年12月12日)を以って北の勝利に終わっているのですから。共和国のウナ3号はタイミング的に先行し技術的にも自力更生でした。「先行×自力更生」に勝るものはありません。

韓「国」が人工衛星発射に成功したのは、自力更生で発射成功に漕ぎつけたウナ3号に遅れること1か月半後のナロ3号機(チュチェ102年1月30日)によるもの。それもロシアの技術支援に負んぶに抱っこで達成した成功でした。韓「国」の独自開発ロケットとしてのヌリ号が発射に成功したのは、ようやく昨年6月のこと。独自開発ロケットとしては、韓「国」は共和国にほぼ10年遅れたわけです。

共和国がヌリ号を意識しているとすれば、去年6月21日の初回成功(ヌリ2号機)を意識したはず。なぜ2回目(ヌリ3号機)の成功に反応して発射を急いだというのでしょうか? 

更に言えば、そもそも、共和国がヌリ号にライバル心を燃やしていたという兆候は確認できません。いったい何を根拠に?

もし急いでいたすれば、党中央委員会総会に間に合わせようとしたんでしょうね。
ラベル:共和国
posted by 管理者 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | 更新情報をチェックする
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