「金正恩」敬称付けず歌唱 北朝鮮テレビ、親しみ演出か日本大学の川口智彦氏は、既に17日の時点で日本語テロップまで付けてYouTube動画を公開しているところですが、まるで「ここ二・三日で初めて判明しました!」と言わんばかりの筆致。個人ブログじゃないんだから・・・
4/28(日) 15:13配信
共同通信
【北京共同】北朝鮮の国営テレビが今月、金正恩朝鮮労働党総書記の新しい歌の放映を始めた。ニュース番組では金氏に「同志」を付けて呼ぶのに対し、この歌は「金正恩」と異例の呼び捨てだ。北朝鮮に詳しい専門家は28日「親しみやすい国父」のように演出し、民衆の統率を図る狙いがあるとの見方を示した。
(以下略)
また、「ニュース番組では金氏に「同志」を付けて呼ぶのに対し、この歌は「金正恩」と異例の呼び捨てだ」と書き立てていますが、キム・ジョンイル同志を称える《친근한 이름》も《노래하자 김정일 우리의 지도자 자랑하자 김정일 친근한 이름》としていたので、異例でも何でもありません。うろ覚えですが、たしかアリラン祭か何かの人文字でも「キム・ジョンイル 社会主義の守護者」というのがあった記憶が・・・
共同通信編集部を敢えて弁護するなら、日本の一般大衆・日本世論は共和国情勢にそこまで興味がないので商業メディアとして注目していられないし、日本世論には「北朝鮮で指導者を呼び捨てにしたら、どんな事情があれ間違いなく死刑」という通念があるので「異例」と書いたといったところになるでしょうか。
たしかに、いわゆる「核・ミサイル問題」について日本の一般大衆・日本世論は「北朝鮮の技術力じゃ、どこに飛ぶか分からないから」といった理由で自分事として捉えているフシがありますが、それ以外の「北朝鮮ネタ」は、世論はそこまで関心事とはしておらず、メディアが執拗に取り上げるから辛うじて世論の関心が保たれているだけであるようにも思われます。ひと昔前と比べると、共和国に対するアレルギー反応は、無関心化という意味で薄れつつあるようにも思われます。
この上なく悪化している朝日関係は一旦リセットする必要があると当ブログは考えます。
先般、キム・ヨジョン同志は、岸田総理の淡い期待を打ち砕く談話において「私たちの核・ミサイル開発は、あなたたちには何の関係もないでしょ!」(=共和国の核・ミサイル開発は、アメリカへの対抗のためのもの)と言明しました。日本の一般大衆・日本世論にとっての懸案である「核・ミサイル問題」は、そもそも日本向けではありません(だいたい、最前線たる日本海側に原子力発電所を並べておいて何をいまさら・・・)。
今般の「関心の薄れ」をスタートラインとしてどのように策を講じてゆくべきかを考える時期に来ていると思います。
ご指摘の通り、最近は若者の無関心化が進んでいる気がします。個人的には、本気で朝鮮を嫌悪したり憎んでいる訳ではなく、「飢餓とミサイルと拉致と世襲」のテンプレート独裁国家として多少侮蔑的に見ている程度な気がします。
コメントありがとうございます。
《백전백승 조선로동당》! そうです、そのとおりです。ご教示くださいましてありがとうございます!
久しぶりに視聴しました。ちょっと感想を・・・
冒頭の《충성의 노래》や《수령님은 영원히 우리와 함께 계시네》が心に沁みました。
《높이 들자 붉은기》や《신심높이 가리라》のような革命歌は、なくなったとは言いませんが、最近はあまり新作が出てこなくなったように思います。
《번영하여라 로동당시대》は懐かしい感じですね。最近の新作も、もちろん良いのですが、西暦2000年前後のポチョンボ電子楽団の作品群にも独自のよさがあると思います。
農楽の幕もいいですよね。シンプルに楽しく縁起が良いし、また、伝統が社会主義において更に花開いているわけですから。当ブログは、民族伝統を尊重した形の社会主義を掲げる朝鮮式社会主義を全面的に支持しています。
そして、軽快な《무장으로 받들자 우리의 최고사령》から、いかにも軍歌というべき《혁명의 수뇌부 결사옹위하리라》への切り替わり、そして《최고사령관기 날리며 승리를 떨치리》への繋がり。マスゲームは演者たちの一糸乱れぬ動きにばかり注目が集まりますが、ストーリーの流れりに絶妙にマッチした選曲の芸術性とメッセージ性にこそマスゲームの醍醐味があると思います。
うーん、年単位で久しく聞いていないのもあるのに、ちょっとメロディーを聞いただけで曲名と歌詞が結構すぐに思い出されるものですね。音楽政治恐るべし笑
いただいたコメントに戻りまして・・・日本の若者層の共和国に対する無関心化が進んでいるという私見に対してご賛同くださいまして、ありがとうございます。ご指摘のとおり「典型的な独裁国家」くらいの位置づけ「しょーもない国」くらいの認識になっているように思われます。ひと昔前のような拒絶感は弱まっているように思われます。
とりわけ昨今において独裁国家・独裁者といえば「自由で平和なウクライナにある日突然に侵略戦争を仕掛け、ブチャの大虐殺に責任を負うロシアのプーチン」の方がよほど大悪党なので、共和国に対するマイナスの関心度合いは相対的に低くなっているように思われます。